近年、働き方改革も伴って、仕事の仕方が増えてきました。

以前は禁止していた副業も、むしろ斡旋している会社も出てきましたし、老後の資金も国に頼れず一人2000万円は必要などと、言われ不安に思う国民も多い世の中になってしまいました。

そういった環境の中で、かつては自分たちのあこがれや目標であった「マイホーム」を持たない人々が増えてきたという傾向があります。これは、賃貸に住む人が増えるという意味ではなく、「住所」そのものにこだわらない人が増えたという意味なのです。

特定の家に住まないで、好きな場所を転々とする・・・そんな遊牧民のような生き方をする若い方たちが増えているのをご存じですか？彼らは、アドレスホッパーと呼ばれています。

今回は、このアドレスホッパーたちの生活の仕方や、仕事の仕方について調べてみたいと思います。

アドレスホッパーとは？特定の家を持たない人々の生き方

アドレスホッパーとは、決まった住所に長期間定住せず、各地の宿泊施設などを転々としながら生活する生活スタイルの事です。このスタイルを楽しんでいる方はさまざまですが、一般的には、ひとつの宿に約1週間ほど住んで、次の住まいに移るという感じです。

このような、アドレスホッパーに対してのサービスも充実してきています。いわゆるシェアハウスの短期型といった形ですが、アドレスホッパーたちは家財道具を持ち歩くわけにいきませんので、宿泊施設もアドレスホッパー用に洗濯機、調理器具、家具、テレビ、等生活に必要なものは全て備え付けてあることがほとんどです。

食事は、外食に頼る方もいれば食材だけ調達してきて、宿泊施設で自炊するという方もいます。このような方々のために、調味料一式も自由に使えるようになっている施設もあるほど。

もちろんホテルに宿泊するより安価ですし、どこか一か所に無理やり住んで、家賃を払うというよりは安いという場合もあるようです。

アドレスホッパーたちは、住民票をどこか一か所において、その地域で税金をしはらっているということです。実家に置いておいたり、レンタルオフィスの住所を固定住所にするなど様々な工夫をしながら生活しています。

仕事の仕方は断然リモートワーク

1か所にとどまらず、あらゆる地域を転々とするわけですから、当然会社勤めは厳しいです。アドレスホッパーの多くは、会社に属していてもリモートワークができる会社に勤めて、いつでもどこでも仕事ができるスタイルをとっている方がほとんどです。

もしくは、WEBライターやHPデザイナーなど、仕事をするのに場所を選ばない職種で生活している方が多いです。アドレスホッパーが利用する宿泊施設は、Wi-Fiが整備されているところが多いため、そこで仕事ができますし、日本では一歩外に出ればあらゆるところでネットワークは利用できるわけですから、この働き方で全く問題ないわけです。

ある夫婦の働き方一例

あるご夫婦の生活を一例としてご紹介しましょう。

東京都にお住いの、Aさんご夫妻。

ご主人は、自営でコンサル業を営んでいますので、会社には通勤しておらず自由気ままに過ごしておられます。数年前から、アドレスホッパーに憧れて現在は自分だけ一定の家を持たずにアドレスホッパー生活を満喫中。

一方、奥様はデザインの仕事をしているので、現在は都内にマンションを借りて一人で過ごしながら会社に通っています。

ですが、奥様は現在妊娠中で、出産後は実家で子育てをすることが決まっているそうです。子供が生まれたら旦那様もアドレスホッパー生活をやめ、奥様のご実家で一緒に暮らすそう。

奥さまは、産休後今の会社を辞めずに仕事方法をリモートワークに切り替えて、引き続きデザインの仕事を続けることを会社と相談の上決めました。

子供が生まれるまでは、週末だけ旦那様の過ごしている滞在先に合流し、一緒に過ごすそうですが必ずパソコンを持参し、リモートワークにスムーズに切り替えられるように練習をしているとのことでした。

旦那様としては、本音は自由気ままにアドレスホッパー生活を続けたいと思うのですが、自分の子供を巻き込むわけにはいきません。日本では、中学までは義務教育ですから必ず学校に通う必要があり、アドレスホッパー生活を共にするのは無理です。

また奥さまのたっての希望で、「子供は田舎でたくさんの人に囲まれて育てたい」ということがありましたので、田舎にあるご実家で色々な方に子供の世話をお願いしながら生活することを選びました。

アドレスホッパーのメリットとデメリットは？

アドレスホッパー生活をするにあたり、当然メリットとデメリットはあります。

メリットは

自由な生活ができる
気分転換になる
旅行気分が一生味わえる
人との出会いが楽しい

などが挙げられます

一方、デメリットとしては

宿泊先を決めるのは結構面倒
小さな子供やペットがいる場合はできない
仕事の仕方を考えなければならない

などがあるでしょうか。

まとめ

今回は、アドレスホッパー生活とリモートワークの関係性についてまとめました。

確かに、リモートワークや在宅業務を行っていればアドレスホッパー生活も夢ではありません。

どちらがいいか悪いかは、人それぞれですが昔には考えられなかった生活の仕方や仕事の仕方があるということは事実です。

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